「SNSやった方がいいのは分かるけど、具体的に何をすればいいの？」
そう感じている個人店舗のオーナーさん、多いのではないでしょうか？飲食店や美容サロンなどでは、SNSが集客やファンづくりのカギになりますが、「始め方がわからない」「何から始めればいいか迷う」というのが本音ですよね。
この記事では、SNS初心者の方に向けて、“これだけはやっておきたい”最初の3ステップを、わかりやすく解説します。「SNSは苦手…」という方でも、無理なく始められるように、順を追ってご紹介するのでご安心ください。
SNS運用って何をすること？まずは「目的を決める」ところから
SNS運用というと、「毎日投稿しなきゃいけないの？」「難しいことをやるのかな？」と思われがちですが、実はスタート地点で一番大切なのは「何のためにSNSをやるのか？」という目的の明確化です。
目的があいまいなままだと、「ネタが思いつかない」「続かない」「結局意味あったの？」という状態になりやすくなります。逆に、しっかり目的があると、投稿内容・伝える相手・頻度などが自然と決まっていきます。
たとえば、飲食店や美容サロンのSNS運用でよくある目的は以下のようなものです。
- 新規のお客様を増やしたい（→集客目的）
- リピーターを増やしたい（→関係性づくり）
- お店の世界観やコンセプトを伝えたい（→ブランディング）
- Googleやホットペッパー以外の導線を作りたい（→補助導線）
目的がはっきりしていると、「今日は新メニューの告知をしよう」「このビフォーアフターはリピーター向け」といったように投稿内容にも軸が生まれます。
初心者の方は、まず紙に「自分のお店がSNSで何を目指すのか？」を一文書いてみるのがおすすめ。それだけで、SNS運用のスタートがぐっとスムーズになります。
最初にやるべき準備：プロフィールと基本設定を整える
SNSを始めるとき、意外と見落とされがちなのが**「プロフィール設定」**です。ですがここは、SNS運用の“土台”ともいえる重要ポイント。なぜなら、あなたのアカウントを見た人が「このお店、気になる！行ってみようかな」と思うかどうかは、プロフィールにかかっているからです。
まず押さえるべきは、以下の基本情報：
- 店名・業種（例：○○カフェ／○○美容室）
- エリア（「池袋のカフェ」など地名を入れると検索にも強くなります）
- 営業時間・定休日
- 住所・アクセス方法（駅名＋徒歩何分など）
- 予約方法（リンク・電話番号・LINEなど）
Instagramの場合は、プロフィール欄に予約URLを貼れるので、Googleビジネスやホットペッパーのページと連携しておくのも◎。
投稿ネタを用意する：迷わないための投稿テーマ3選
SNS運用で多くの人がつまずくのが、「投稿するネタが思いつかない…」という壁。でも、店舗運営をしていれば、実はネタの“タネ”はすでに日常の中にたくさんあります。ここでは、初心者でも迷わず使える3つの鉄板テーマをご紹介します。
1. メニュー紹介・施術紹介
飲食店なら新メニュー、人気メニュー、季節限定メニューなど、美味しそうな料理を写真付きで紹介しましょう。美容室やサロンなら、施術内容やこだわりポイント、使用しているアイテムの紹介も◎。「◯◯ってどういう施術？」と疑問に思っている方への説明にもなります。
2. お客様の声・ビフォーアフター
「○○さんに勧められて来ました！」「すごく丁寧でした」など、実際に来店したお客様の感想やビフォーアフターは、信頼度を一気に高める投稿に。特に初めてのお客様にとって、リアルな声や変化がわかる投稿は来店の後押しになります。
3. スタッフ紹介・お店の日常
「どんな人がいるんだろう？」という不安を解消してくれるのが、スタッフ紹介やちょっとした日常風景の投稿。スタッフの笑顔や店内の様子が伝わると、安心感や親近感がぐっと高まります。
これらのテーマをローテーションで回すだけでも、立派な運用になります。「何を書こう…」と迷わないように、あらかじめテーマを3つ決めておくと、投稿が格段にラクになりますよ。
また、**ハイライト（ストーリーズのまとめ機能）**を使えば、メニュー紹介、施術内容、店内の雰囲気、スタッフ紹介など、情報をカテゴリごとに整理して見せることができます。初めて訪問したフォロワーに対して、お店の全体像を「3秒で伝える」イメージで整えておきましょう。
SNSプロフィールは、言わば“お店の名刺”。ここが整っているだけで、信頼度と来店率が大きく変わります。投稿より先に、まずはこの部分をしっかり作り込んでおきましょう！
無理なく始める投稿習慣づくり：最初は週2回でOK
「毎日投稿しないとダメ？」と不安になる方も多いですが、SNS運用の成功の鍵は“継続できるペースを見つけること”。初心者にとって、最初から毎日投稿を目指すのはハードルが高く、続かなくなる原因にもなりがちです。
そこでおすすめなのが、まずは週2回の投稿からスタートすること。たとえば「火曜と金曜」など曜日を決めておけば、投稿するタイミングを忘れにくく、リズムが作りやすくなります。
さらに、投稿を無理なく続けるための工夫として有効なのが**「テンプレ化」**です。投稿の基本フォーマットを決めておくことで、内容に迷わずサクッと投稿できます。
例）
- 【メニュー紹介】→ 写真＋メニュー名＋こだわり＋価格
- 【お客様の声】→ 写真＋感想＋スタッフコメント
- 【スタッフ紹介】→ 写真＋名前＋ひとことPR
また、写真はまとめて撮りためておくのもポイントです。営業前や空き時間に店内や商品を撮影しておくと、投稿時に「ネタがない…」と焦らずに済みます。
SNSは“頑張りすぎない”ことが継続のコツ。最初は週2回、それが慣れてきたら週3回、ストーリーズを追加…と、少しずつステップアップしていけばOKです。毎回完璧を目指すより、「まず投稿すること」を大切にしていきましょう！
やっておきたいフォロワーとの基本的なコミュニケーション
SNSは「発信するだけの場」ではなく、「お客様との関係を築く場」でもあります。投稿だけで終わるのではなく、フォロワーとのやり取りを丁寧に行うことで、お店への親しみや信頼感がグッと高まります。
まず基本中の基本は、コメントへの返信です。投稿に対して「美味しそう！」「行ってみたいです！」などのコメントをもらったら、できる限り返信しましょう。「見てくれてありがとう」「楽しみにお待ちしています」など、一言添えるだけで距離がぐっと縮まります。
次に意識したいのが、DM（ダイレクトメッセージ）での対応。予約の問い合わせやちょっとした質問など、DMで来ることもあります。できるだけ早めに、丁寧な対応を心がけましょう。返信のスピード感や対応の優しさは、来店前の印象に直結します。
また、お客様が投稿してくれた内容へのリアクションも忘れずに。タグ付けされた投稿を見つけたら「いいね」や「コメント」、ストーリーズでのシェアをすることで、「このお店、ちゃんと見てくれてるんだ！」と感じてもらえます。
さらに、来店時に「SNS見て来ました！」というお客様がいれば、その場でのお礼や、次の投稿での紹介も効果的。小さなコミュニケーションの積み重ねが、リピーターづくりにつながっていきます。
SNSでの“ちょっとしたやり取り”が、次の来店やファン化の第一歩。発信と同じくらい「反応に返す」ことも大切にしましょう。
振り返って改善！初心者でもできる“ゆる分析”のすすめ
SNS運用をしていく中で、「何がうまくいってるのか？」「どんな投稿が反応されやすいのか？」を少しずつ見ていくことはとても大切です。でも、最初から難しい分析をする必要はありません。初心者におすすめなのは、“ゆる〜く振り返る”くらいでOKの分析スタイルです。
まずはInstagramやTikTokにある「インサイト（分析）」機能を活用しましょう。無料で使える機能の中で、特に見るべきポイントはこの3つです：
- いいね数・保存数・シェア数
→ 「見た人が共感した」サイン。保存が多ければ「また見返したい内容」として評価されています。 - フォロワー数の変動
→ どんな投稿のあとに増えたか／減ったかを見ると、自分の投稿の方向性が合っているかが見えてきます。 - 投稿のインプレッション（表示回数）
→ 「どれくらいの人に届いているか」の目安になります。表示回数が多い投稿の傾向をメモしておくと◎。
まとめ：迷わず始める3ステップで、SNSを“続けられる習慣”に変えよう
SNS運用は、最初の一歩が肝心。投稿頻度や内容を難しく考えすぎてしまうと、スタートする前に挫折してしまうこともあります。でも今回ご紹介したように、
- 目的を決める
- プロフィールを整える
- 投稿テーマを用意する
この3ステップだけで、初心者でもしっかりした運用の土台を作ることができます。
そして、週2回の投稿ペースでOK、ネタはテンプレでOK、反応も“ゆるく見る”だけでOK。完璧を目指さず、「まずはやってみる」「続けてみる」という気持ちが、結果的にお客様の心をつかむSNSになります。
SNSは、あなたのお店の雰囲気・想い・こだわりを伝える大事な場所。今日から少しずつ、自分らしいSNS運用を始めてみましょう！
